バクリュウ省産業貿易局の局長によると、バクリュウ省ではクリーンエネルギー開発を、省内の工業化・近代化のための経済成長の重要な原動力と認識し、優先的に取り組んでいるとのことです。バクリュウ省では、クリーンエネルギー産業を社会経済開発の5つの柱の内の1つとして、バクリュウ省の自然環境を活かした風力、太陽光、そしてバイオマス発電を推進しています。

バクリュウ省の自然環境の特徴は56kmにおよぶ長い海岸線にあり、沿岸地域では強い風(平均風速は7m / s)が安定的に吹いており、風力発電開発のポテンシャルが最も高い省の1つです。また広く平坦な平野に位置し一年中晴天に恵まれ、日照時間は約2,200〜2,700時間/年に達します。良好な気候条件、平坦な地形、そして嵐、洪水、地震、津波といった自然災害の影響をほとんど受けないバクリュウ省は再生可能エネルギー開発に適した場所だといえます。

バクリュウ省では2021年末時点で、7つの再生可能エネルギープロジェクトが商用運転されています。これらの中で最も注目に値するのは、ホアビン地区の風力発電プロジェクトです。プロジェクトの規模は80MW、タービンは26基、総投資額は約37億ドンです。メコンデルタ地域で最大規模の沿岸風力発電プロジェクトです。

ホアビン地区の風力発電所の全体

さらに、バクリュウ省では、新に2つの風力発電プロジェクトの計画が進行中であり、1つのプロジェクトは日本からの投資による50MWの規模であり、別のプロジェクトは142MWの規模です。これにより、バクリュウ省はメコンデルタ地域において、もっとも多くの再生可能エネルギーの商用運転中プロジェクトを抱える省となり、今後、ベトナムのクリーンエネルギーの中心地となることが期待されています。

(参照情報元:「Tuoi Tre」新聞)

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