2022年第一四半期の電力生産と供給の状況に関して、ベトナム電力グループ(EVN)によると、2022年第一四半期の累積発電量は630.3億kWhに達し、前年同期比7.8%増加しました。総発電量のうち、石炭火力が45%(283.7億kWh)、次いで水力発電が26.1%(164.8億kWh)、ガスタービンが12%(75.6億kWh)、輸入電力が0.7%(4億5100万kWh)を占めています。また、再生可能エネルギー(風力、太陽光、バイオマス)による発電量は110億kWhに達し、総電力量の15.9%を占めています(太陽光発電68.6億kWh、風力発電29.5億kWh)。

ビントゥアン省での風力発電所

その内EVN(子会社等を含む)による発電量は266.6億kWhに達し、ベトナムの発電量の42.29%を占め、 2022年3月の送電量は183億4000万kWhに達しました。そして、商用発電量は、2021年の同時期に比べて7.8%増加し、547.8億kWhに達しました。一方で136万tの石炭が不足したため、EVNは火力発電所への石炭供給を減らし、2022年3月末まで多くの石炭火力発電所は操業停止もしくは発電量を減らしたため、当初計画より13億6500万kWh低い発電量にとどまりました。
2022年4月の1日あたりの平均電力消費量は7億7900万kWh と予想され、最大負荷容量は42,124 MWと推定されています(前年同期比で約5.3%の増加に相当)。今後も石炭供給は引き続き厳しい状況となる可能性が高く、EVNは消費者に効率的に電気を使用することを求めています。その上で、2022年4月の発電方針として、ガス火力発電を最大化し、乾季の終わりまで水力発電所の貯水量を確保する。そして工業生産活動、商業活動、および人々の日常生活のためを引き続き電力供給を安定化し、4月にある連休(フン王記念日、南部ベトナム解放記)および「SEA Games 31」関連イベントのための電力を確保するため準備を進めることとしています。
 (参照情報元:「Vietnam National Energy Efficiency Programme (VNEEP)」サイト)

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