大手不動産総合コンサルティング「ナイトフランク(英国)」のベトナム子会社「ナイトフランクベトナム」によると、賃貸オフィスの占有率はパンデミック前のレベルに戻り、価格はわずかに上昇しています。具体的には、2022年第一四半期のグレードAオフィスの賃料は、前年同期比で0.2%、前四半期比で0.56%上昇しました。賃料の上昇は主に物件の供給不足が原因であり、グレードAとグレードBの空室率はホーチミン市全体でわずか10%でした。供給不足は2023年まで続くと予測されています。
ナイトフランクベトナムのマネージングディレクターであるアレックス・クレーン氏によると、2023年末までに占有率は90%を超え、賃料は15〜20%上昇すると予測される一方で、今後多くのオフィススペースが供給されることにより、デベロッパーが支配的だった市場から、テナントに有利な市場への転換が見られると述べています。

ホーチミン市中央地区エリア

現在、ホーチミン市内のグレードAオフィスの平均賃料は55.31ドル/m2、中でも中央地区が最も高く62.54ドル/m2です。それに比べホーチミン市のサウスエリアは48パーセント低く約32.78ドル/m2です 。グレードBセグメントでは、市全体の平均価格は34.03ドル/m2であり、中央地区の価格は43.37ドル/m2、周辺地域は約33.84ドル/m2です。
今後2年間でホーチミン市内のグレードAのオフィススペースが約87,480 m2、グレードBのオフィススペースが136,137 m2になると予測されています。2024年までにホーチミン市に約388,350m2のオフィススペースが増加する見込みです。さらに2025年には約351,480 m2のグレードAの賃貸オフィススペースが増えると予想されます。これにより、賃貸用の高いグレードのオフィススペースの総面積は約700,000m2になり、市場規模は約50%拡大すると予測されています。
(参照情報元:「vnexpress」新聞)

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