2021年、COVID-19の流行の状況は引き続き複雑で予測不可能であり、電力需要の伸び率予測は低落ち着いてきています。一方で、再生可能エネルギー(以下「再生エネ」)は浸透し拡大してきていますが、新たな課題も浮き出てきました。2021年5月に開催された「2021年内及び2021年~2025年の期間の電力運用状況についてのワーキングセッション」で、ベトナム電力公社(EVN)のジェネラルディレクターであるTran Dinh Nhan氏は、次のように述べています。
「2020年のベトナムにおける総電力消費量は2,170億kWhで、前年度に比べて3.42%増加しています。 2021年の最初の4か月だけで、国の商用電力出力は710億kWhに達し、2020年の同時期に比べて6.74%増加しました。ただし、これは前年の平均9-10%/年に比べて低い成長です。」
「実際、電力需要はエピデミックの影響によりゆっくりと成長しましたが、投資家が政府の再生エネのメカニズム・政策に積極的に加入したため、再生エネの電力供給は過去2年間で劇的に増加しました。」

ワーキングセッションの協議実施状況


一方で近年の再生エネの増加は、電力システムの運用の安定性を維持するために新たな問題を浮き彫りにしています。National Load Dispatch Center(NLDC)が指摘するいくつかの問題と障害は、次のとおりです。
「再生エネで増えているのは主に太陽光発電と風力発電です。この太陽光発電と風力発電は天気の影響を受けるという不安定な特性のために、発電容量の予測に大きな誤差が発生し、ピーク時間とオフピーク時間の負荷差が大きいという問題があります。再生エネに関しては今後も優先的に動員だが太陽光発電と風力発電の不安定によりNLDCに電力市場の運営負担かかる。」再生エネは、当期で総供給源の4分の1近くを占め、電力供給源の確保に貢献していますが、発電能力は上記の様に天候によって頻繁に変化し、確保できる発電量の予想が非常に難しい。そのため、電力供給の確保は水力発電、火力発電の「伝統」発電にまだ大きく依存しています。したがって、「伝統」発電と再生エネ発電の合理化に動員並びに消費電力の変化に対応可能の柔軟性の確保を検討することが必要と思われます。
(参照情報元:「Chinh phu」新聞)

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